【hcg注射9つの副作用と症状】腹痛、吐き気、下痢はOHSSに注意!

hcg注射は排卵を促す効果と共に副作用もあるので、不妊治療時に知っておきましょう

笑顔前

hcg注射にどんな副作用があるのか、あらかじめ知っておくと安心ですね

hcg注射は、ヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナドトロピンというホルモン製剤の注射のことです。

注射後、約30~40時間前後で確実に排卵を起こすことができるため、排卵のコントロールを目的として使われます。


HCGの筋肉注射後、30~40時間で排卵が起こります。

参照元:英ウィメンズクリニック


ゴナドトロピン療法(hmg-hcg療法)といって、hmg製剤で卵胞の成長を促し、十分な大きさに育ったら、hcg注射で排卵をさせるという方法は、不妊治療の中で多く使われています。実際に経験したことがある方も多いことでしょう。


hcg注射は、体内のホルモンの働きで排卵する自然の周期と違い、薬で卵巣を刺激し、強制的に排卵を起こさせるものです。

そのため、副作用が起こる場合もあるので、注意が必要です。どんな副作用があるのか、あらかじめ知っておくと安心ですね。


hcg注射の副作用に注意すべき期間はいつからいつまで?

めがね

hcg注射による副作用に注意しなくてはいけない期間は、注射後から長くても14日後

hcg注射の副作用が起こる期間は、薬が体内で代謝され、残っている期間と関係します。

hcgは、30~36時間を超えると減少し、1週間程度で体内から消えていきます。


注射したhcgの量(単位)や体質による差はありますが、10日~14日後までには体内からはほぼ消えています。

そのため、hcg注射による副作用に、注意しなくてはいけない期間も、注射後から長くても14日後までといえるでしょう。


ただし、その周期で受精卵が着床し、妊娠に至った場合は、胎盤となる組織から急激にhcgが分泌され始めます。

注射による副作用ではありませんが、似たような症状が続くことになります。


hcg注射の副作用で最も注意すべきOHSS(卵巣過剰刺激症候群)が起こる確率について

焦る

hcg注射でのOHSSの発症の確率は5%程ですが、少しでも兆候を感じたらすぐに病院に行きましょう

hcg注射の副作用の中で、最も注意が必要なのが、OHSSです。hcg注射を受けるなら、OHSSについて知識を持っておきましょう。


「OHSS」とは、卵巣過剰刺激症候群のことで、薬による卵巣への刺激が過剰になってしまうのが原因です。

卵巣が腫れて、卵巣周囲や腹腔内に腹水が溜まります。悪化すると、胸水も溜まり呼吸がしにくくなったり、多量の水分が腹腔に引き込まれることで、血液が濃縮され血栓症になったりと命に関わることもあります。


症状が重い場合は、入院することがあります。基本的には、様子を見ながら早期に対処していくので、命に関わるほど重症化することは稀です。

OHSSは、体外受精などの排卵誘発で、卵胞が10個以上多数成熟した場合や、PCO(多嚢胞性卵巣症候群)がある場合に特に発症しやすくなります。


hMG、hCG などのゴナドトロピン製剤を用いた排卵誘発治療や生殖補助医療における調節卵巣刺激症例においては5 %程度発現

参照元:厚生労働省 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)


hcg注射でのOHSSの発症の確率は5%程ですが、軽症なものを含めるともっと高くなるといわれています。

OHSSは、妊娠していない場合は月経開始ころに急激に改善します。

妊娠した場合は、作られ始めた胎盤の組織からのhcg分泌が始まるため、症状が重くなり、さらに3週間前後までは続く場合があります。


【9つの症状別】hcg注射の影響による症状や副作用

いいね

hcg注射をすると、約24~36時間後に排卵がおきます。

hcg注射によって起こりうる副作用は、OHSSだけではありません。


腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状が起こる場合があります。OHSSになりかけている徴候かもしれないので、注意が必要です。


hcg注射には、排卵誘発だけでなく、黄体ホルモン補充の目的もあります。黄体ホルモンは、子宮の内膜を厚くフカフカに整え、受精卵が着床しやすくするなどの働きがあるのですが、この黄体ホルモンの働きの影響によって、めまい、頭痛、眠気、倦怠感などの症状が出ることがあります。

非常に稀ではありますが、薬剤の過敏症として発疹が出たり、重症なショック状態が起こる可能性もあります。


また、副作用というわけではありませんが、hcg注射後は、妊娠検査薬に反応が出ます。最近の妊娠検査薬は感度が高く正確で、排卵後10日程度から妊娠反応が出るものもあります。

しかし、hcg注射を打った場合は、早期では偽陽性として反応が出る場合があり、分かりにくいという影響もあります。


1.眠気はhcg注射の副作用?


hcg注射を打った後、眠気を感じることがあります。

これは、hcg注射による黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響と考えられます。


Q:HCG注射の副作用とかでおなかが痛くなったり、胸が張ったり、眠くなったりすることはあるのでしょうか?

A:それによって、排卵が起こると排卵痛が生じる場合があります。胸が張ったり、眠くなるのは黄体ホルモンが増加した為で良い結果です。

参考元:不妊治療専門 宮崎レディースクリニック


黄体ホルモンは、体温を上げる働きがあります。

排卵後の時期は、基礎体温でいうと高温期にあたります。通常、人は眠るとき体温が下がりますが、高温期は1日を通して体温が下がりにくく、夜間の睡眠の質が変わり、熟睡できないことなどから、昼間に眠気を感じることが多くなるようです。


hcg注射を打つと、黄体ホルモンが補充される状態になるので、同じように眠気を感じる場合があります。なるべくゆっくり休息をとり、規則正しい生活を心がけましょう。


2.腹痛はhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、腹痛が起きる場合があります。


Q:HCG注射の副作用とかでおなかが痛くなったり、胸が張ったり、眠くなったりすることはあるのでしょうか?

A:それによって、排卵が起こると排卵痛が生じる場合があります。胸が張ったり、眠くなるのは黄体ホルモンが増加した為で良い結果です。

参考元:不妊治療専門 宮崎レディースクリニック


注射直後から約40時間後までに起こる腹痛は、排卵痛である可能性が高いです。


通常は成熟した1~2個の卵胞から排卵されますが、hcg注射を打つことで、本来ならまだ排卵しない卵胞からも排卵されることがあります。

薬の卵巣による刺激で自然のタイミングではない時に排卵させることも多いため、排卵痛を感じやすくなります。


また、卵巣への刺激により、卵巣が腫れたり、通常の排卵時より水が溜まったりしやすくなります。

腹痛は、OHSSの徴候の一つである可能性もあるため、注意が必要です。


卵巣過剰刺激症候群の症状と対応

卵巣過剰刺激症候群が発症するのは、排卵後数日してからです。排卵誘発周期の基礎体温高温期に、 体重が2kg以上増える、尿量が少ない、腹部膨満や下腹痛が強い、嘔吐、下痢、呼吸困難などの自覚症状がある場合は必ず診察を受けてください。

症状がひどい場合は入院安静し点滴で血管内水分を補いながら経過を観察することが必要です。

参考元:ふたりクリニック


痛み止めが必要なほど腹痛がひどい場合や、腹痛だけでなく、尿の量が急に減った、体重が1日で1kg以上増えた、呼吸が苦しい感じがするなどの症状が出た場合は、休日や夜間でも、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。


3.胸の張りはhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、胸の張りを感じることがあります。これも黄体ホルモンによる影響が大きいと考えられます。


Q:HCG注射の副作用とかでおなかが痛くなったり、胸が張ったり、眠くなったりすることはあるのでしょうか?

A:それによって、排卵が起こると排卵痛が生じる場合があります。胸が張ったり、眠くなるのは黄体ホルモンが増加した為で良い結果です。

参考元:不妊治療専門 宮崎レディースクリニック


黄体ホルモンは、妊娠に備えて乳腺の発達を促します。そのため、胸が張ったり、乳首が敏感になったりという症状が出ます。

hcg注射を打つことで、普段より黄体ホルモンの量が増えているので、黄体ホルモンの変化や働きに敏感な体質の場合は、特に症状が出やすくなります。


妊娠していない場合は、月経の開始によって黄体ホルモンが急激に減少するため、その症状はなくなりますが、妊娠している場合は、さらに症状が強くなる場合が多いでしょう。


4.おりものはhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、おりものの量や性状に変化を感じることがあります。

これは、排卵時期やhcg注射によるホルモンの変化による影響によるものと考えられます。


おりものは、子宮頸管粘液(しきゅうけいかんねんえき)のことで、膣の中や陰部にある細菌などを排出する自浄作用と、精子が子宮へうまくたどり着けるように手助けする役割があり、生理周期によって変化しています。

おりものは排卵前後の時期に分泌量がピークになり増えます。hcg注射を打つのはちょうど排卵時期にあたるので、おりものの量が増えているときです。


hcg注射後にタイミングをとったり、内診や処置を行ったりするとおりものが増えたようになることがあります。

また、排卵後は、黄体ホルモンが増えるため、次第におりものの量が減っていきますが、hcg注射による黄体ホルモンの影響をうけることがあります。


hcg注射を打つ前に、クロミッドなどの薬剤を使用していた場合は、副作用でおりものが少なくなることもあります。

hcg注射の直接の影響だけではなく、これらの様々な理由が関係して、おりものに変化が起こるというわけですね。


5.太るのはhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、太るという話を聞くことがあります。

hcg注射自体に太りやすい成分が含まれているわけではありません。


しかし、hcg注射は、黄体ホルモン剤なので、注射によって黄体ホルモンが補充されると、食欲が増進する場合があります。


誘発剤とhMG、hCGのタイミング治療をしていますが、ここ数ヶ月のうちに腰まわりからお尻にかけて、とても太ったような気がするのですが太るなどの症状がでることはあるのでしょうか?

参考元:浅田レディース名古屋駅前クリニック

ホルモンはいろいろな作用があります。体調が悪くなり食欲が落ちる場合や、体調がよくなり食欲が増す場合もあります。同じように食べていても体重が変わると多くの人々は言いますが、ご主人にチェックしていただくと「最近よく食べていますね」という例が結構多くあります。

参考元:浅田レディース名古屋駅前クリニック


黄体ホルモンには、妊娠に備えて、お腹の中で赤ちゃんを育てるために、栄養を蓄えようとする働きがあります。

黄体ホルモンによって食欲が増し、食事摂取量も増えるので、結果的に体重が増える人もいます。


6.頭痛はhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、頭痛がすることがあります。


hCGの副作用
発疹、食欲不振、頭痛5%程度

参考元:はらメディカルクリニック


頭痛は、様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状ですが、その原因の一つにホルモンの影響があります。

PMS(月経前症候群)の症状として、頭痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

月経前や排卵期に、卵胞ホルモン(エストロゲン)が減ることが、PMSの頭痛の原因だといわれています。


hcg注射によって体内のホルモンの血中濃度は急に変化を起こします。

PMSによる頭痛と同じように、体内のホルモンのアップダウンに、体がついていけず切り替わりが上手くいかないと、頭痛や倦怠感、めまいなどの症状が出やすくなります。


7.のびおりはhcg注射の副作用?


hcg注射を打つと、おりものの状態に影響がある場合がありますが、のびおりもその一つです。


のびおりとは、排卵直前頃に、透明で粘り気が増し、指にとると伸びる状態のおりもののことです。

のびおりがあると、精子を子宮に導く手助けになります。おりものの変化を観察することも、排卵期を知る方法の一つです。


おりものは、卵胞ホルモンや黄体ホルモンによって量や性状が変化しています。

hcg注射は黄体ホルモン剤なので、おりものの状態にも影響していると考えられます。


8.便秘はhcg注射の副作用?


hcg注射の影響で、便秘になることがあります。

hcg注射により体内の黄体ホルモンの量が増加することによるものです。


黄体ホルモンには、妊娠に備え、妊娠を維持する働きがあり、体内に水分を貯めようとして大腸が食べ物の水分を吸収するのを促します。便に含まれる水分が少なくなるために、便は硬くなります。


また、子宮の収縮を防ぐ働きが腸にも影響し、腸の運動が低下します。そのため、便秘が起こりやすくなります。

水分摂取を積極的に行い、食生活を整えるように意識しましょう。


9.双子や三つ子(多胎)はhcg注射の副作用?


hcg注射の副作用の一つに、多胎の確率が高まるというものがあります。

多胎とは、双子、三つ子以上となった妊娠のことで、自然妊娠の場合の確率は1%であるのに対して、hcg製剤を使った場合は15~20%とされています。


通常、卵子は1個排卵されますが、hcg注射で排卵を誘発すると、本来排卵しないはずの卵胞にも影響し、複数個の排卵を起こします

体外受精の際に行う採卵であれば、受精卵の凍結ができますが、タイミング療法や人工授精では、多胎の可能性が高まります。

事前のエコ-検査による卵胞チェックなどで、hcg注射を打つと排卵しそうな卵胞が複数あるときは、リスクを考えてその周期の治療をキャンセルする場合もあります。


hcg注射の副作用で生理周期が遅れる理由

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hcg注射によって強制的に排卵を起こしていることや、排卵後の黄体ホルモン補充の役割があるため、高温期がやや長めになり、生理が遅れることがあります

hcg注射を打つと、生理周期が普段と異なり、生理が遅れることがあります。


生理周期の日数には個人差やばらつきはありますが、排卵が起きてからの高温期は約14日と一定です。

hcg注射によって強制的に排卵を起こしていることや、排卵後の黄体ホルモン補充の役割があるため、高温期がやや長めになる傾向があります。


普段、高温期が14日より短めの人の場合は特にそう感じるかもしれません。

ただし、妊娠していないにも関わらず、hcg注射による影響だけで、大幅に遅れるということはありません。おかしいと思ったら、早めに主治医に相談しましょう。

子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸

笑顔前

子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!

多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?

元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。


葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。

参考元:体外受精・顕微授精の不妊治療専門 とくおかレディースクリニック


葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。


諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。

引用元:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(厚生労働省運営のe-ヘルスネットより)

食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる

引用元:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)

ダメ

妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。


安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、


特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。

私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。


このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。


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