hcg注射を体外受精の採卵前に打つ理由と注意したい副作用

hcg注射を体外受精の時に打つのはなぜ?どんな効果があるの?

笑顔前

hcg注射を体外受精の時に打つのは「卵胞の最終成熟を促す」or「黄体ホルモンの補充」の2つの目的があります

不妊治療では、排卵を起こす薬としてよく知られているhcg注射ですが、体外受精の際にも利用されています。

体外受精は、薬によって自然周期より多い数の卵胞を育て、採卵を行います。


採卵で取り出した卵子を、体外で精子と受精させ、数日培養します。その中から細胞分割の始まっている良い状態の受精卵を選び、子宮に戻す移植を行います。これが、一般的な体外受精の流れです。


体外受精では、成長した卵胞から卵子を取り出すので、自力で排卵を起こす必要はありません。つまり、排卵目的以外で、hcg注射を使います。

体外受精でhcg注射を使用するのは、「卵胞の最終成熟を促す」「黄体ホルモンの補充」の2つの目的があります。


hcg注射を体外受精で使う目的1.卵胞の最終成熟を促す


一つ目は、卵胞の最終の成熟を促す目的です。

hcg注射は、視床下部から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)と同様の働きを持っています。


LHが一気に分泌されることをLHサージといいます。

LHサージによって成長した卵胞に指令が伝わり、卵胞の成熟がすすみ、排卵の大きなきっかけとなっています。


採卵に向けて、hmg製剤によって卵胞を成長させることが多いですが、それだけでは不十分です。

仕上げとして、成熟した卵子にするためのhcg注射が必要となります。


hcg注射を体外受精で使う目的2.黄体ホルモンの補充


二つ目は、受精卵を子宮に戻した後で、黄体ホルモンを補充する目的です。

hcg注射には、黄体ホルモンの分泌を促す作用があります。黄体ホルモンは、受精卵の子宮内膜への着床を助け、妊娠しやすくするために必要です。


また、受精卵が着床した後は、その成長を促す効果もあります。

hcg注射のほかに、内服薬や膣坐薬、テープタイプの貼付薬などを使用する場合もあります。


採卵前のhcg注射はいつ打つ?採卵前に排卵が起こる心配はないの?

めがね

体外受精時のhcg注射は、採卵日の1~2日前に来院しhcg注射を打つことが多いようです

採卵前に打つhcg注射は、卵胞の成熟を促す目的があります。

hcg注射を打つタイミングは、病院やクリニックによって違いはありますが、採卵の約36時間前が目安となります。


採卵の予定日時に合わせて、注射の時間が指定されるので、採卵日の1~2日前に来院しhcg注射を打つことが多いようです。


hcg注射を打つと、採卵する前に排卵してしまうことはないの?


ここで、「hcg注射を打つと、採卵する前に排卵してしまうのではないか」という心配が出てきます。

hcg注射には、排卵を促す作用があるので、卵胞がある程度成長しており、もともとの体内のLHが増えてきていると、先に排卵してしまう可能性ももちろんあります。


排卵が終わってしまうと採卵もできませんし、その周期での治療を継続することができません。

成長した卵胞が自然周期と同じ1~2個であればともかく、多数育っている場合は、多胎妊娠のリスクがあるため、タイミング療法や人工授精に切り替えることも難しいでしょう。


排卵抑制剤を使って採卵タイミングをコントロールすることも


そこで使われているのが排卵抑制剤です。排卵を止める薬を、時期に合わせてあらかじめ投与しておきます。

排卵抑制剤には種類があり、排卵誘発のスケジュールによって使う薬も違います。

月経開始時に使用開始するものや、hmg製剤によってある程度卵胞が大きくなったところに使用するものなどがあります。


排卵抑制剤とhcg注射を併用することによって、排卵を抑えながら卵胞を成長させ、さらに直前に成熟させて採卵するというコントロールができるようになります。


採卵後にhcg注射を打つのはなぜ?

いいね

採卵後のhcg注射は、子宮内膜の状態を厚く柔らかい状態に整え、着床を促し、着床後の胚の成長を助ける目的があります

採卵後にhcg注射を打つのは、黄体ホルモン補充の目的です。


採卵で取り出された卵子は、精子と受精され、受精卵となります。

受精卵はすぐに分割が始まり、受精から2~3日経過した初期胚、または5~6日経過した胚盤胞の状態で、子宮に移植するのが一般的です。


受精卵の移植後から妊娠判定までの期間中に、数回hcg注射を打つことで、黄体ホルモンの分泌を促進します。

hcg注射を打つことによって、子宮内膜の状態を厚く柔らかい状態に整え、着床を促し、着床後の胚の成長を助けます。

hcg注射のほか、黄体ホルモン剤の内服なども使われることがあります。


体外受精でhcg注射を打つ場合の副作用は?どんなことに注意すればいいの?

焦る

hcg注射の副作用OHSS(卵巣刺激症候群)の症状には注意しましょう

体外受精の際に、hcg注射を打つことによって、最も注意しなくてはならない副作用はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)です。

OHSSは、薬剤による卵巣への刺激が過剰となり、卵巣の腫れ、腹水、血栓症などの症状が現れるものです。

排卵誘発剤であるhmg製剤とhcg注射の併用によって起こりやすい副作用です。


hcg注射の副作用OHSS(卵巣刺激症候群)の症状には注意


特に、hcg注射を打つまでに、hmg製剤など卵胞を育てるための薬剤を併用していたり、hcg注射の量が過剰になってしまったりすると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用が現れやすくなってしまいます。


卵巣過剰刺激症候群は通常、不妊治療に用いる排卵誘発薬によって引き起こされます。

引用元:重篤副作用疾患別対応マニュアル 卵巣過剰刺激症候群(OHSS) 平成23年3月厚生労働省

多量な排卵誘発剤の投与は、卵巣過剰刺激症候群の発生を増加させ、排卵誘発で1.7%、体外受精で6.5%の患者が入院を要し、稀ではありますが、血栓症による死亡例も出ています。

引用元:不妊治療の光と影(第52回日本産科婦人科学会会長講演より)徳島大学医学部産科婦人科教授 青野 敏博

激しい腹痛を伴うことで判明することが多いですが、hcg注射使用後に以下のうちのどれか一つでも症状を感じたら病院に連絡するようにしましょう。


・体重が1日で1kg以上増えた時
・尿量が1日500ml以下になった時
・手のしびれや頭痛が出現した時
・痛み止めが欲しいぐらいの腹痛が出現した時
・急に腹部の激痛が出現した時
・呼吸が苦しくなった時

参照元:山口レディスクリニック

またPCOS(多嚢胞性卵巣)がある人などでは、リスクが高いので、注意しながら使用するべきとされています。

hcg注射は薬品名が違ってもどれも同じ成分なので、副作用に関しても同様に注意が必要です。


排卵誘発剤を多く使用し10個以上の多数の卵胞が育った場合は、OHSS(卵巣刺激症候群)に特に注意が必要


1回の採卵で、複数の卵子を取るためには、排卵誘発剤を使用する必要があります。

通常なら1周期に1~2個だけ成長する卵胞を、体外受精の場合は、複数育てることになるので、タイミング療法や人工授精よりも排卵誘発剤(hmg製剤)を多めに使います。そのため、OHSSのリスクがどうしても高くなってしまいます。


たくさんの卵胞が育つことで、卵巣が腫れて大きくなるため、採卵前から腹痛や腹部膨満感などの症状が出ることもあります。

排卵誘発剤を多く使用し、10個以上の多数の卵胞が育った場合などでは、特にOHSSになりやすいので、注意が必要です。採卵後は、無理をしないように安静に過ごしましょう。


腹痛や吐き気のほか、尿量や尿回数の減少、1日で1㎏以上の体重増加などがあるような場合は、すぐに医師の診察を受ける必要があります。



めがね

私が通っていたクリニックでは、採卵後自宅で、毎日の体重測定と1日の尿回数の記録をするように医師から指示が出ていました。

私の場合は、低刺激で卵胞を育て、採卵時に穿刺した卵胞は13個程度でした。それでもお腹が張り、振動や姿勢によって腹痛を感じることもありました。

個人差があるので、採卵数が少なくても、症状を強く感じる人もいます。OHSSの症状が重症化してしまう前に発見することが大切です。

OHSSの症状のピークは、採卵後1週間ごろまでで、その後は徐々に良くなっていきますが、妊娠が成立した場合は、症状が続いたり悪化することもあります。


受精卵の移植には、採卵後すぐに受精卵を戻す方法と、いったん凍結し、採卵の周期はそのまま休み、子宮の準備が整った時に、受精卵を融解して戻す方法があります。


卵子がたくさん採れた方はOHSSのリスクが高いので、受精卵を全て凍結し、次周期以降に胚移植を行うこともあります。

参照元:遠藤産婦人科医院


多数採卵した場合は、体への負担を考えて、凍結後に別周期に戻すことが多いようです。


OHSSのリスクが高い場合は、卵胞を育てる際に、排卵誘発剤の使用を少量に抑える低刺激の方法や、排卵誘発剤を使用せず、自然の周期と同様に卵胞の成長を待ち採卵する方法がとられます。

1回に採卵できる卵子が減るので、1回の採卵あたりの妊娠率は低下しますが、薬による体への負担を減らすことができます。それぞれの体質や症状に合わせて、選択することが大切です。

子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸

笑顔前

子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!

多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?

元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。


葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。

参考元:体外受精・顕微授精の不妊治療専門 とくおかレディースクリニック

葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。

参考元:浅田レディースクリニック


葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。


諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。

引用元:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(厚生労働省運営のe-ヘルスネットより)

食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる

引用元:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)

ダメ

妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。


安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、


特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。

私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。


このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。


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