もくじ
hcg注射後は基礎体温にどんな影響があるの?
hcg注射後は排卵が起きることで基礎体温が上昇し、高温期に移行します
基礎体温は、妊娠を望む人にとって、体調やホルモンの周期的な変化を知るための手掛かりとなります。
基礎体温は通常、低温期と高温期の2相に分かれています。低温期と高温期の基礎体温の差は、0.3℃以上です。
月経開始1日目を、その周期の始まりとします。生理周期が平均的な28日である場合、月経中から14日目前後までは、低温期で経過します。
排卵日付近で一旦体温が下がり、一番低い値となります。そこから1~2日で体温が0.3℃上昇し、高温期に移行、約14日間持続します。
妊娠していない場合は、再び低温期となり、同時に月経が開始となります。妊娠した場合は、高温期がそのまま持続します。これが、基礎体温の一般的な推移です。
排卵が起こらないと、基礎体温は低温期のままで経過します。
生理周期の日数には個人差があり、排卵がない周期もありえますが、そのような場合でも排卵後から次の月経開始までの長さは、14日前後と一定になっています。
hcg注射後は排卵が起きることで基礎体温が上昇し、高温期に移行します
hcg注射を打つと、注射から30~40時間後に高確率で排卵を起こすことができます。
HCGの筋肉注射後、30~40時間で排卵が起こります。
参照元:英ウィメンズクリニック
薬の力で排卵させることで、排卵に伴うホルモンの変化を起こしているので、基礎体温も同じように変化します。
排卵が終わった後の卵胞は、黄体へと変化し、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌が始まります。
血液中のプロゲステロンの濃度が上がると、脳にある体温中枢に作用します。その結果、hcg注射後には基礎体温が上昇し、高温期に移行します。
hcg注射と排卵の関係は?基礎体温はどう変わる?
hcg注射をすると排卵日が特定しやすくなります。また、排卵時には基礎体温がガクッと下がる「体温陥落日」が見られることが多いです
排卵に向けて、脳の下垂体から、LH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されます。それによって、卵巣が刺激され、卵巣からエストロゲンが分泌されます。
卵胞が成長し、排卵の準備が整っていることを確認したら、hcg注射を打ちます。すると、LHが一気に分泌されるLHサージと同じ状態が起きます。hcg注射にはLHと同じ作用があるからです。そして30~40時間後の間に、排卵が起こります。
排卵時に見られる体温陥落日とは?
排卵が起きるとき、基礎体温がガクッと下がり一番低い値になります。これを「体温陥落日」と呼びます。
体温陥落日がはっきりとわからない人もいます。自然の周期の場合、この日を排卵日と考えやすいのですが、実際には低温期から高温期に移行する1~3日の間に排卵が起こることが多く、はっきりと基礎体温に現れるわけではありません。
しかしhcg注射を打つと、排卵日は自然周期よりも、かなり特定しやすくなります。
hcg注射を打ったのに基礎体温が上がらない・・低いのはなぜ?
hcg注射後も基礎体温が上がらないのは「hcg注射が効かず排卵が起きなかった」か「黄体ホルモン不足」が考えられます
hcg注射を打つと、排卵が起こり、基礎体温があがるはずなのに、なかなか上がらないことや低いまま経過することがあります。
また、きれいに2相の体温に分かれず、基礎体温表をみてもガタガタという場合もあります。
それには、主に2つの理由が考えられます。
基礎体温が上がらない理由1.hcg注射が効かず、排卵が起こらなかった
1つ目は、hcg注射が効かず、排卵が起こらなかったということです。
hcg注射を打ったときの排卵率は80%であり、高い確率で排卵が起きるのですが、絶対というわけではありません。
もともと、hcg注射が効きにくい体質の人もいますし、同じ人でも周期によって効きやすい時と効きにくい時があります。
基礎体温だけで、排卵が起きたかどうかを断定するのは難しいので、経腟エコーなどで排卵の確認をする必要があります。
基礎体温が上がらない理由2.黄体ホルモンの分泌不足
2つ目は、黄体機能不全などの黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が少ない、または、ホルモンがうまく働いていないということです。
黄体ホルモンは、主に排卵後の黄体から分泌されます。そのため、排卵前の卵胞の成長や成熟が不十分な状態だと、排卵後にしっかりと黄体ホルモンを分泌することができなくなります。
hcg注射には、黄体ホルモンの分泌を促し、黄体補充をする役割もありますが、それでも十分でないことがあります。
しかし、基礎体温はいつもお手本のようにきれいにはならないものです。
基礎体温は朝、覚醒した直後に布団から出ない状態で測定するものですが、気温や体調などによって多少は影響が出ます。また測定時の誤差もあります。
基礎体温が1日低かった、乱れたからといって、すぐに問題があるわけではありません。
不妊治療などをしていると、赤ちゃんを望むあまり、つい基礎体温にも一喜一憂してしまうものです。あくまで、全体の経過の中で参考になる程度のものなので、しばらく様子を見ながら、医師に相談するようにしましょう。
hsg注射後、基礎体温がガタガタで安定しないのはなぜ?
基礎体温はとてもデリケートなので、季節の変化やストレスなどのちょっとした体調変化にも敏感に反応してしまうことも
基本的に、hcg注射を打つと基礎体温は高温期を維持しやすくなりますが、なかにはhcg注射を打っても基礎体温がガタガタという人もいらっしゃいます。
私も周期によってはhcg注射後の基礎体温が安定しないこともありました。
基礎体温はとてもデリケートなものなので季節の変化やストレスなどのちょっとした体調変化にも敏感に反応してしまいます。
あまり心配しすぎもよくないですが、全く体調や季節の変化に思い当たることが無ければ一度医師に相談してみましょう。
hcg注射が高温期の基礎体温を高くする?下がらないのはなぜ?
hcg注射の効果で黄体ホルモンが補充されることで、普段よりも高温期が高くなることも
hcg注射を打つと、普段よりも高温期の体温が高くなる場合があります。
これは、きちんと排卵が起き、高温期への移行がスムーズであること、(黄体ホルモンの分泌へスムーズに切り替わったこと)や、黄体ホルモンの分泌が促されて、黄体補充が十分に出来ているということが考えられます。
黄体ホルモンの作用によって高温期の体温は上昇しているので、特に、これまで普段排卵が起きにくく、時間がかかっていた場合や、未熟な卵胞から排卵していた場合、黄体ホルモンの分泌が少なかった場合などでは、高温期の体温上昇を感じやすくなります。
hcg注射の効果が体内に残っている期間は、個人差や注射の量にも寄りますが、およそ1週間~10日程度、長くても2週間までです。
黄体は、約2週間黄体ホルモンを分泌し続けます。その後、黄体がしぼみ、黄体ホルモンの分泌も止まることで、基礎体温も下がります。
ただし、排卵後の高温期にも黄体補充の目的で、hcg注射を打った場合は、その分が体内に残存しているため、体温も下がりにくくなります。
hcg注射後、高温期が16日以上続いていれば、妊娠の可能性あり!
高温期が終わっても、基礎体温が下がらない時に一番考えられる理由は妊娠です。
高温期は、通常14日±2日とされています。hcg注射を打つと、排卵日が特定できるので、正確に高温期の期間を知ることができます。
高温期が16日以上続いていれば、妊娠の可能性が高くなります。
しかし、月経が始まったにも関わらず、基礎体温が下がらないことがあります。
少量の出血だけだった場合、着床出血の可能性があります。または、妊娠しかけたものの受精卵が育たなかった化学流産の可能性もあります。どちらも、月経が始まる予定日ころに起こりやすい症状です。
このほかの理由としては、体調不良や子宮内膜症の可能性もあります。また、あまり知られていませんが、黄体存続症(ハルバン症候群)という疾患もあります。これは、ホルモンバランスの乱れなどから、黄体が過剰に分泌されるものです。
いずれにしても、妊娠判定や医師の診察が必要になります。
クロミッドとhcg注射を使った時の基礎体温への影響は?
クロミッドで卵胞が成熟され、hcg注射できちんと排卵が起こるため、基礎体温の低温期→排卵期→高温期への移行がスムーズになります
hcg注射は排卵を促すLH(黄体形成ホルモン)と同じ効果がありますが、まずは、卵胞をしっかりと育て、成熟させなければなりません。そのためによく使われているのがクロミッドです。
卵胞の成長や排卵は、ホルモンの濃度による調節によって行われています。
クロミッドのクロミフェンという成分は、エストロゲン受容体(エストロゲンを受け取る入れ物)に結合し、コントロールすることによって、卵胞を成熟させたり、排卵に働きかけたりします。
クロミフェンクエン酸塩は、内因性エストロゲンのレベルが保たれている無排卵症婦人に投与すると、間脳に作用して内因性エストロゲンと競合的に受容体と結合し、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)を分泌させる。その結果、下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)が分泌され、卵巣を刺激して排卵が誘発される
成熟した状態の良い卵胞は、排卵後の黄体になった後も、しっかりと黄体ホルモンを分泌することができるので、結果的に黄体の機能も高めることになります。
クロミッドによって卵胞が成熟され、hcg注射によってきちんと排卵が起こるため、基礎体温の低温期→排卵期→高温期への移行がスムーズになります。
また、黄体の機能が高まるので、高温期の体温が上がり、期間も14日前後としっかりと持続するようになります。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
hcg注射で妊娠できた私が大切にした葉酸サプリの選び方を公開しています。