もくじ
卵子の質ってなに？hcg注射による影響はあるの？
hcg注射が直接卵子の質に悪い影響は与えませんが、一緒に使うhmg製剤の影響で質が低下する可能性もあります。
hcg注射を打つと、卵子の質が低下するという話を聞くことがあります。
hcg注射は、排卵や黄体機能補助の効果があり、不妊治療ではよく使われている薬です。それだけに、そんな話を聞くとちょっと不安になってしまいますよね。実際、hcg注射と卵子の質はどのような関係があるのでしょうか。
まず、卵子の質というのは、一般的には体外受精などを行う際に問題となってくることが多いです。
タイミング療法や人工授精までの段階では、卵子の質を評価する手段はないので、私自身も、不妊治療がステップアップし、体外受精を視野に入れた時から急に、卵子の質が気になり始めました。
成長したいくつかの卵胞から卵子を採卵し、顕微鏡で観察すると、未熟なものや変性卵とよばれるものが混ざっていることがあります。
このような卵子は、受精できなかったり、受精したとしても受精卵が発育しなかったりします。つまり妊娠できる質の卵子ではないということです。
質の低下した胚は、細胞分裂が停止し胚盤胞まで到達しません。受精後5日から7日で胚盤胞まで到達した胚は、一般的に良好胚と判定されますが、100％の妊娠率が得られるわけではありません。
参照元：日本受精着床学会
受精卵から胚となった卵子でも、発育が途中で停止するものもあります。体外受精時には、卵子の状態は様々な条件で評価され、グレードが付きます。
これは受精卵を体外に取り出し評価した、見た目上のグレードではありますが、やはり、質の良い卵子であることは、妊娠に繋がりやすいといえます。
hcg注射が直接卵子の質に影響をもたらすことはありません
hcg注射は、もともと体内にあるＬＨ（黄体化ホルモン）と同様の成分、効果を持っています。hcg注射だけで、直接卵子の質に影響をもたらすことはありません。
HCGが卵子の質を下げるといった誤解もあるようですが、これも全く間違いです。HCGが卵子の質を下げるのなら、HCGが多量に分泌される妊娠後には卵子の質が下がるはずですが、そんなことはありません。HCGはLHに比べて体の中に残る時間が長いのは事実ですが、投与した次の周期にはLHと同じ一桁台以下に下がっており、卵子の質を下げることはありません。
参照元：大谷レディスクリニック
しかし、排卵までに成熟した卵胞を育てることと、排卵のきっかけを起こすことの両方に補助が必要な場合があり、治療上、ｈｍｇ製剤やクロミフェンなどの他の薬剤と併用してhcg注射を使うことが多いです。それによって、通常よりも強い刺激を卵巣に与えることになります。
１周期あたりに、複数の卵胞が育つこともあり、また、hcg注射の力で強制的に排卵が起こります。これらのことが、間接的に卵子の質に影響を与えることもあります。
卵子の質はなぜ悪くなるの？hcg注射との関係はあるの？
卵子の質の低下は加齢、ストレス、喫煙、食生活が主な原因と言われています。
卵子の質が悪くなってしまうこと、つまり妊娠しにくい卵子になってしまうのには、どんな原因があるのでしょうか。
まず、一番大きな原因が加齢によるものです。
女性の体は、初経から閉経までの間、１周期に約１個ずつ卵子が使われています。実は女性の卵巣の中にある卵子は、全て、生まれる前のごく初期のころに作られた卵母細胞からなるものです。
女性は100～200万個の卵子を持って生まれますが、生後どんどん減ってゆき、思春期の頃には約4万個、排卵に至る卵子は400個ほどとなります。卵子は、新しく作られることがない特殊な細胞です。
つまり、自分の年齢が30歳ならば、体内に持っているすべての卵子も30年たったものだということになります。そのため年をとった卵子はどうしても質が落ちてしまうことになります。
また、排卵誘発剤で、高刺激を与え卵胞を多数成長させることによって、１つ１つの卵子の質が低下することがあります。PCOS（多嚢胞性卵巣）では、未熟な卵胞が多数できて、卵巣内に残ってしまう状態になるので、排卵された卵子が未熟だったという場合も起こりやすいようです。
そのほかの原因には、ストレス、喫煙、食生活などがあります。
卵子の質や卵巣機能に影響するものとして、AMI（抗ミュラー菅ホルモン）が問題になることがあります
AMIは、卵巣の中に存在している発育過程の卵子が分泌するホルモンです。AMIの値が高いと、卵巣内に卵子がたくさん残っており、低いと卵子の残りが少なく時間があまりないということです。
PCOSではAMIの値が高くなりますが、これは未熟な卵子が排卵できずに溜まってしまっている（妊娠に大切な排卵のプロセスがうまくいっていない）ということでもあり、必ずしもAMIが高ければ高いほど良いわけではないのです。
AMIが示している卵巣機能(卵子の質)や排卵誘発剤の効きやすさ(薬の感受性)は、卵巣の刺激方法をはじめ、様々な治療方針の決定で参考にされています。
卵子の質と妊娠率の関係は？hcg注射を打つことのメリットとデメリット
卵子の質が落ちると妊娠率も下がってしまいます。
卵子の質が悪くなってしまえば、妊娠率は低下し流産率は上昇てしまいます。受精や、初期の段階での受精卵の発育ができなければ、妊娠が成立しないからです。
妊娠初期の流産は珍しいものではなく、全妊娠の8～15％で起こります。妊娠１２週未満の初期の流産の原因は、ほとんどが受精卵の異常によるもので、防ぎようがありません。
加齢によって、流産率が上がってしまうのも、この受精卵自体の異常によるものが大きいとされています。卵子の質をできるだけ良い状態にしておくことが、妊娠率を上げ、流産率を下げることに繋がります。
hcg注射の主な効果は、排卵や黄体機能補助です。排卵だけでなく、黄体ホルモンの分泌を促し、妊娠しやすくするために必要な働きをしてくれる薬といえます。排卵障害がある人は、排卵誘発剤は避けられないものですし、hcg注射を使うメリットは大きいです。
しかし、他の薬剤との併用や長期間の投与などで、副作用が出たり、卵子の質に影響したりというデメリットもあります。そのデメリットを考えてhcg注射をなるべく使わないという方針の病院もあります。
薬が持っているメリットとデメリットはいつも背中合わせです。それぞれのケースに合わせて、いま本当に必要な治療は何かを理解し、治療方法を選択していくことが大切です。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました！
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか？
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から１日０．４ｍｇの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
hcg注射で妊娠できた私が大切にした葉酸サプリの選び方を公開しています。
